カルトロフェン・ベット注射液 CASE REPORT No.2

CASE REPORT No.2
加齢が原因と思われる第1腰椎の疼痛に、カルトロフェン・ベット注射液が著効であった犬の一例。

プロフィール
 名前  チャー
 品種  柴
 年齢  9歳
 性別  避妊雌
 体重  17.5kg
 推定原因  加齢性
 主たる対象関節  第1腰椎
 主訴・診断  約4ヵ月前より腰部の疼痛感が悪化。頻回の呻吟( しんぎん ) を繰り返す。NSAIDとサプリメントの投与を行ってきた。NSAIDの投薬時のみ改善がみられたが、大きな変化はなかった。

 

有効性の評価 (社内資料)
CARcasereport2_chart1

安全性の評価(社内資料)
CARcasereport2_chart2

arrrrr

 [ 経過観察 ]

本剤4回注射後、来院した際に行った骨関節炎の処置は以下の通り
   434日  803日
 OAに対する処置  なし  なし
 備考 ワクチン接種のため来院。最終投与から13ヵ月間経過しているが、OAに関する症状はない。 膿皮症発症のため治療を開始。以後、プレドニゾロンとセファレキシンの投与を続ける。

担当獣医師の評価
担当獣医師の総合評価   著効
担当獣医師の考察   3週目より瀕回の 呻吟しんぎん が少なくなり、4週目よりほぼ消失。 その後1ヵ月間その状態が持続していた。

カルトロフェン・ベット注射液1クール投与後、約13ヵ月間は変形性関節症(OA)に関する症状はみられなかった。その後も OAに対する治療は行っていない。膿皮症の処置のためにプレドニゾロンを間欠的に投与しており、その影響 はわからない。なお、四肢の関節以外での処置であったが、有効性は満足できる結果であった。

オーナーのコメント   3週目よりリラックスして歩くようになった。