ステムキュアレポート症例報告

前田獣医科医院 院長
前田 浩人 先生

【症例2】パピヨン 15歳10ヶ月 2.75kg オス去勢

img_casereport01【経過と症状】
2021年1月頃から腰部と後肢の異変が見られ、同年6月に後肢麻痺による歩行障害が進行し腰部椎間板ヘルニアグレード(以下G)2.5と診断した。
13歳と高齢のため手術適応ではないと考え、内科治療(ガバペンチン他投与)を開始したが、歩行障害等は徐々に悪化した。
そこで2023年1月ステムキュア ® 1mLの投与を開始した。
投与計画は7日ごとの3回投与であったが、飼主が2回め以降の投与を拒まれた。

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【主治医コメント】
発症から約2年が経過し、症状の悪化は患犬のみならず飼主のQOL(生活の質)も著しく低下をもたらしたため細胞治療を提案した。
飼主は論文を探すなど自身でよく調べたうえで、家族と話し合い本製品の治療を希望された。
投与後21日目に明らかな歩行改善が認められ著効と評価した。
副作用は認められなかった。


・ご家族のインタビュー


・治療前後の様子


【症例2】パピヨン 15歳10ヶ月 2.75kg オス去勢

img_casereport02【経過と症状】
2017年4月頃から後肢にやや異変が出始め、2022年12月に左前肢の跛行及び両後肢のふらつき症状が顕著になり2023年1月に来院した。
腰椎4-5椎体及び頚椎6-7椎体の脊椎症が認められG2と診断した。
高齢のため手術適応ではないと考え、内科治療(プレビコックス等投与)を開始したが、飼主が連日投与を懸念され疼痛が継続した。
そこで同年3月ステムキュア ® 1mLの投与を開始した。
投与計画は7日ごとの3回投与であったが、飼主が2回目以降の投与を拒まれた。

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【主治医コメント】
15歳を超えている患犬は基礎疾患や合併症がなく身体状況が良いため治療上の有益性が安全性を上回ると判断し、飼主も承諾したうえで本剤を投与した。
本製品投与3日目頃から歩行の改善が認められ、4週後には前肢を宙に上げることや、走行もできるようになり著効と評価した。
副作用は認められなかった。


・ご家族のインタビュー


・治療前後の様子