ステムキュアレポート症例報告3

エルザ動物医療センター長
中田 雄三 先生

【症例5】ミニチュアダックス 12歳 雄 去勢 体重5.9kg

 

診断   胸腰部椎間板ヘルニアグレード分類: 3.5
    TSCIS (Texas Spinal Cord Injury Score) :3 点(歩様:左後肢1点痛覚:右後肢1点・左後肢1点)
画像   罹患部位: L2-L3右

 
3-1-1【経過と症状】

2023年8月に発症し初診日翌日に外科手術を実施した。術後30日を経過しても体を支える後肢の動きや浅部
痛覚は認められなかった。そこでステムキュアRlmLを7日おき3回投与による細胞治療を開始した。
初回投与7日後から運動失調を伴った歩行が可能になり、最終投与29日後には浅部痛覚は弱いが、ほぼ正常歩
行が可能になった。投与中、投与後とも副作用は認められなかった。

3-2-1

【主治医コメント】
当グループの胸腰部椎間板ヘルニアグレード3の術後改善率は概ね90%であるが、本症例のように術後に改善しない症例も存在する。
今回術後経過が乏しい症例にも本製品の効果が認められ、新たな選択肢になることが実感できた。
飼主は愛犬がみるみる回復して元気になっていったとの印象を語っており、患犬だけでなく飼主のQOL(生活の質)も向上した。


・症例動画

 

 


 

ハート動物クリニック 犬猫医療センター 院長
原田 高志 先生

【症例6】フレンチブルドッグ 6歳 雄 去勢 体重13.6kg

3-3 診断   胸腰部椎間板ヘルニアグレード分類: 4
     TSCIS (Texas Spinal Cord Injury Score) :4点 (歩様:右後肢1点・左後肢1点痛覚:右後肢1点・左後肢1点)
画像  
罹患部位: L2-3

【経過と症状】

初診時に胸腰部椎間板ヘルニア(G4)を疑い、脊髄造影CT検査を行ったところ、L2-3腹側より椎間板の脊柱
管への突出を認め、またTllからL3領域において脊髄の浮腫を疑う造影ラインの減弱~消失を認めた。片側
椎弓切除術(L2-3右側)および術後6日目よりステムキュア心mLを週1回、計3回の投与を実施した。

3-4

【主治医コメント】
本症例は椎間板ヘルニアに浮腫などの脊髄実質の障害を伴っていると推測されたため、術後の改善が乏しいことが予測されました。
術後経過から脊髄軟化症は否定的であったため、ステムキュアRを早期に併用したところ、予想したよりも早期に症状の改善が認められ、
一定の成果が得られました。非典型例に対し、術後にステムキュアRを併用することは選択肢の一つとなるかもしれません。


・症例動画