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カルトロフェン・ベット注射液 CASE REPORT No.2

作成者: Vet-i Ch|Apr 29, 2021 3:00:00 PM

CASE REPORT No.2
加齢が原因と思われる第1腰椎の疼痛に、カルトロフェン・ベット注射液が著効であった犬の一例。

プロフィール
 名前  チャー
 品種  柴
 年齢  9歳
 性別  避妊雌
 体重  17.5kg
 推定原因  加齢性
 主たる対象関節  第1腰椎
 主訴・診断  約4ヵ月前より腰部の疼痛感が悪化。頻回の呻吟(しんぎん)を繰り返す。NSAIDとサプリメントの投与を行ってきた。NSAIDの投薬時のみ改善がみられたが、大きな変化はなかった。

 

有効性の評価(社内資料)

安全性の評価(社内資料)


 [ 経過観察 ]

本剤4回注射後、来院した際に行った骨関節炎の処置は以下の通り
   434日  803日
 OAに対する処置  なし  なし
 備考 ワクチン接種のため来院。最終投与から13ヵ月間経過しているが、OAに関する症状はない。 膿皮症発症のため治療を開始。以後、プレドニゾロンとセファレキシンの投与を続ける。

担当獣医師の評価
担当獣医師の総合評価   著効
担当獣医師の考察   3週目より瀕回の呻吟しんぎんが少なくなり、4週目よりほぼ消失。 その後1ヵ月間その状態が持続していた。

カルトロフェン・ベット注射液1クール投与後、約13ヵ月間は変形性関節症(OA)に関する症状はみられなかった。その後も OAに対する治療は行っていない。膿皮症の処置のためにプレドニゾロンを間欠的に投与しており、その影響 はわからない。なお、四肢の関節以外での処置であったが、有効性は満足できる結果であった。

オーナーのコメント   3週目よりリラックスして歩くようになった。


カルトロフェン・ベット注射液 CASE REPORT

Case Report No.1:
3ヵ月前より後肢に疼痛感が認められ、あまり歩行しなくなった症例にカルトロフェンが著効を示した一例

Case Report No.2:
加齢が原因と思われる第1腰椎の疼痛に、カルトロフェン・ベット注射液が著効であった犬の一例

Case Report No.3:
左パテラ第3度内方脱臼がOA発症の素因と考えられる骨関節炎に、カルトロフェン・ベット注射液が著効であった犬の一例

Case Report No.4:
右パテラ第3度内方脱臼を素因と考えられている骨関節炎にカルトロフェン・ベット注射液が著効であった犬の1例